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【UFCマカオ大会特別企画】座談会第5弾 日本が絡まないラインアップ

MMAPLANET執筆陣、そして「ひかりTVUFC中継」解説陣でもある高島学&中村拓己の両氏に5回に渡り、見所を語った。最終回は日本が絡まないラインアップに関して。
司会:加治木啓/UFCモバイル

日本人選手が4人出場する今大会のみどころとは(C)ZUFFA LLC日本に次ぎ、いよいよアジアで2カ国目のUFC開催となるUFCMACO大会開催が迫ってきた。そこでUFC.COM×UFCモバイル×sportsnavi×MMAPLANETのコラボレーション企画第2章として、11月20日(土・現地時間)コタイ・アリーナで開催される『UFCMACAO』の見どころを若干マニアックな視点も踏まえつつ探っていくことに。――イム・ヒョンギュと並び、今大会がUFCデビューとなるタックですね。高島 柔術家でありながら、フィリピン最強のエドゥアルド・フォラヤンを8秒でTKOしている彼は、マカオ大会というくくりがなくても、要注目の一人です。今はサンディエゴのアリーナMMAに所属していますが、元は彼もPXCで活躍していた選手。ジョン・タックが注目のUFCデビュー(C)2012Zuffa,LLC.中村 僕が取材に行った9月1日の大会では、最初はPXCライト級王者のハリス・サルミエントに挑戦する予定が、負傷で欠場。大会後も「戦おう」ってアピールをしていたのですが、急転直下のUFC入りが実現した選手ですね。高島 TUF15のイリミネーション・ラウンドでは結果的にシーズン準優勝したアル・イアキンタに敗れているのですが、途中でヒザを負傷したみたいでした。それでもバックに回って組み技でも攻勢に出ることもあったし、5分間では本領発揮できなかったですが、あの試合だけでは計れない強さを持っていると思います。組技の強さと、あのパンチ力は今後のライト級戦線を見据えたうえでも、要注目のファイターだと思います。なんて言っていて、ジャン・ティエチュエンのギロチンがハマることもあるかもしれないですが(笑)。グアムからタックのような選手が出てきたことは、やはり凄く脅威ですね。中村 僕はキム・ドンヒョンとパウロ・チアゴですね。キム・ドンヒョンは岡見選手の次に実績を残しているアジア人。元々、彼は岡見選手のことを凄くリスペクトしているんですが、キム・ドンヒョン自身が日本人ファイターからリスペクトされて然りという存在になっている。タイトル戦を狙う位置にいるキム・ドンヒョンにとって、このパウロ・チアゴ戦はとても大切な試合になる。7月のデミアン・マイア戦が試合になる前に負傷で負けてしまっているので、ここはしっかりと勝ちたいところですね。高島 キム・ドンヒョンはUFCでは競り合いで負けたことがない。これは凄いことです。彼から学ぶことは、凄く多い。中村 ネイト・ディアズを投げまくっていますからね。余計な打撃をもらわず、自分の打撃で試合を組み立て、絶対に下にならない。凄く高い意識を持っている選手です。――日本に1週間ほど滞在して、岡見選手らと練習していたようですが、その岡見選手が「練習ばかりしているので、食事をご馳走する時間もない」と言っていました。日本人がキム・ドンヒョンに学ぶ時代だ(C)2012Zuffa,LLC.中村 ホントに日本人選手にも、日本のUFCファンにもアジアにキム・ドンヒョンというファイターがいることをもっと注目してほしいです。こういうタイトルを狙える選手がアジアにいて、このタイミングで勝負論的にも大切な試合が、メインカードで組まれている――日本人選手が数多く出る大会ですが、むしろキム・ドンヒョンに注目して欲しいと言いたいぐらいです。高島 今回は水垣選手や漆谷選手のようにUFC151からスライド組がいますが、これから日本人選手がUFCに出る場合、韓国人ファイターがどれだけデキるのか……ということをファンもMMA関係者もキム・ドンヒョンとカン・ギョンホの試合をしっかりとチェックすることで知る必要があると思います。MMA以外のスポーツでいえば、日本人男子の個人スポーツ、団体スポーツを問わず、どれだけ韓国に勝てているのか――ということを考えれば、MMAにおける数年前まで見られた日本側のアドバンテージはあってないようなもの。今はまだ、アジア人同士の対戦はそれほど頻繁に行われないかもしれないですが、UFCが日本、マカオ、そこにフィリピンなどを加えアジア・サーキットとしての活動が本格化してくれば、日本人は対アジア人という部分が非常に大切になってくる。そうなった時、韓国人に勝たないと米国人やブラジル人と戦えない時代がやってくるかもしれない。中村 今の英国大会やブラジル大会で、欧州人同士、ブラジル人同士のカードが組まれているのと同じことが、アジアで起こりうるということですよね。チアゴはコスチェックをKOしたことも(C)2012Zuffa,LLC.高島 UFCのグローバリーゼーションは、そこまで来ており、今後日本はアジア圏内のインターナショナリゼーションを視野に入れる必要が生じてくるに違いない。中村 地区予選という言い方は正確ではないかもしれないですが、そのヨーロッパ、アジア、ブラジル、オセアニアなど地域で一番のファイターが米国へ行き、そこで世界一を目指して鎬を削り合う。その前兆が、このマカオ大会で見られているはずです。