Skip to main content
/themes/custom/ufc/assets/img/default-hero.jpg

【UFCマカオ大会特別企画】座談会第1弾 五味隆典×マック・ダンジグについて

MMAPLANET執筆陣、そして「ひかりTVUFC中継」解説陣でもある高島学&中村拓己の両氏に5回に渡り、見所を語った。第1弾は日本人唯一のメインカード出場となった五味隆典×マック・ダンジグについて。
司会:加治木啓/UFC モバイル

日本人選手が4人出場する今大会のみどころとは(C)ZUFFA LLC日本に次ぎ、いよいよアジアで2カ国目のUFC開催となるUFC MACAO大会開催が迫ってきた。そこでUFC.COM×UFCモバイル×sportsnavi×MMAPLANETのコラボレーション企画では、『UFC MACAO』の見どころを若干マニアックな視点も踏まえつつ探っていくことに。――11月10日開催のUFC MACAOについて、ひかりTVUFC中継の解説もされているお二人にザックバランにお話を伺いたいと思います。まず、対戦カードを見て日本人選手が4名出場しています。UFC JAPANを例外とすれば、この数は非常に多いと思います。ただし、メインカードに抜擢されたのは五味隆典選手、ただ一人です。中村 五味選手に関しては、このタイアップ企画で取材させてもらったのですが、メインカードに抜擢されたのは、ネームバリューと派手な試合への期待の表れだと思います。本人もそういった部分は意識してコメントを出していました。試合に関しては、五味選手がKOで勝つかどうかが日本のファンにとってはポイントになると思います。マック・ダンジグはエフライン・エスクデロに勝っていますけど、勝ったり負けたりしている部分もある選手でも、TUFシーズン6から4年に渡りUFCで活躍しているので、しぶとい相手だと思います。これまで通り、五味選手のパンチが当たれば倒れますが、当たらなければ厳しい……そんな試合になるのではないでしょうか。高島 アジアの大会で、日本人選手が4人も出場するのに、メインカード出場は五味選手1人、対して韓国人選手は2人入っているという部分は少し残念ですね。ただし、五味選手やキム・ドンヒョン、カン・ギョンホの試合は最初からこのマカオ大会ように組まれたカードで、漆谷選手と水垣選手の試合は、UFC151中止の影響を受けて、スライドしてきたという背景に差があると思います。それでもせめて、2人のうち1人はメインカードで見たかった、日本人としてそう思います。殴り合いになれば絶対的な強さを見せる五味隆典(C)ZUFFA LLCそういうなかで五味選手の試合ですが……。――五味選手だけが、前回の試合で勝っているんですよね。高島 う~ん、でもそれは日本人対決だったし、福田×フィリッポウや漆谷×ジェセフ・ベナビデス戦とは比較対象にはできないですよ。中村 ダンジクもTUF優勝者だし、やっぱりカードの価値っていうのは、一方の選手だけでなく対戦相手含みのものでしょうしね。高島 同時にダンジクが相手になるというのが、五味という選手の持つ価値なんでしょうね。中村さんのインタビューで五味選手が語っていた目指すところ、そういう試合は常に勝つか負けるかは五分五分で、詰将棋のように勝算を高めていくのは難しいですよね。ダンジグに勝ったから、次も同じように勝てるというキャリアの積み方はできない。それが今の五味選手が選択した、UFCでのキャリアの積み方なんだという印象を得ました。勝ち続けるとかでなく、自分が思い描いた試合をオクタゴンのなかでしたい――、そんな感じなのでしょうかね。中村 五味選手の言うところの作品が描けるどうか……なんでしょうね。それはUFC云々でなく、それが五味隆典の戦い方なんだと思います。高島 UFCでそういう道を選んだ日本人選手は、五味選手と秋山選手の2人ですよね。男気みたいな。――漆谷選手、水垣選手に関しては、先ほど言われたようにUFC151からのスライドです。その辺りの影響というのは?高島 11月10日という時点で、引きずっていることはないと思います。影響していたら、逆にダメでしょうし。中村 漆谷選手に関しては、その時間を有効に使うと言っていましたし、水垣選手もグッドシェイプをキープしている練習できているようだし、2人も意識的にプラスに転じたと思います。MMAキャリア41戦30勝9敗1分のマック・ダンジグ(C)ZUFFA LLC――開催地がマカオになったことについては。中村 漆谷選手は前の試合が豪州だし、米国が比較対象にならないので、影響があるとすれば水垣選手じゃないですか。これまで米国でずっと戦ってきて、今年は日本とマカオというアジアだけになった。高島 心理面なら水垣選手は大丈夫でしょう。自分が知る限り、元々のハートが彼のように強いというか、動じない日本人選手はほとんどいない。その点、冒険をしているのは米国のAKAでトレーニングを積んでいる福田選手かなって。それよりも、普段米国で自分の国で戦っている米国人選手の方が、飛行機で長時間のフライトを経て、フェリーでマカオに移動する。公開練習はまたパスポートコントロールを抜けて、香港で行うなど、そういう移動にストレスを感じるのではないでしょうか。(この項、続く)